―あなたが13歳のときは、天才少女と呼ばれていました。女子ではイリーナ・スルツカヤと安藤美姫しか跳んでいない3回転ルッツ―3回転ループのコンビネーションジャンプに成功するなど、超高難度のジャンプをこなしていましたね。その後、技を忘れてしまったのでは? 

トレーニングでは、前と同じように、何でもできるんです。3回転ルッツ―3回転ループもね。問題はそれを練習でも本番でもきれいに決められるかどうかです。たぶん、もっと滑り込んで、音楽も3回転ジャンプもしっくりくるようにしなくてはならないのでしょう。でも、肝心なのはメンタル面だと思います。だって、トレーニングでは、すべて理想的にうまくできるんですから。でも、アイススケート場「モスクヴィチ」での4回目のリハーサルでは…。もう何百回も頭のなかでイメージトレーニングして、最高の結果を出そうと、気合を入れたつもりだったんでけど…。

―ジャンプは別として、全体のイメージとかスタイルは?あなたのプログラムはもっと大人っぽいものになったのでは? 

私にとっては、もっと大人っぽいというのは、女性らしいということですね。そういうイメージが出せるだけ大人になったと思うし、よりシリアスな情感を表現できるようになったと思うんです。ですから、新しいプログラムは気に入っています。ショート・プログラムは、ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲とタンゴです。フリー・プログラムでは、映画「バーレスク」のサウンドトラックとブルースを組み合わせました。

―その組み合わせでうまくいっていますか? 

山の中での合宿で散々滑りました。合宿から戻った2週間後には、日本に行きました。浅田真央さんが、自分のアイスショーに招いてくれたんです。私は、去年の「ボレロ」のプログラムで滑りました。日本のファンにはとても気に入ってもらえました。今年の「バーレスク」でも滑りました。真央さんが、私が所属しているCSKAモスクワに、タチアナ・タラソワ・コーチに教わりに来たときに、私と真央さんはとても仲良しになりました。それでも、真央さんが私を招待してくれたときはすごくうれしかったです。自分の演技と観衆の反応でも、他の選手の演技でも、忘れられない強烈な印象を受けました。最高です!

―日本は気に入りましたか? 

私たちは、大阪と日光に行きました。夜、演技のあとで、散歩して気分転換する時間がありました。すごく暑かったですけど。50度くらいあったんじゃないかなあ。大げさに言っているかもしれないけど、でも、外に2分もいると、汗だくになりました。リンクの涼しさだけが救いでしたが、観光はとても気に入りました。自然、お城―すべてが美しくて、忘れられません。ただ、みんな、英語で話していたので…。私はまだそんなに英語を知らないので、何の話をしていたのか見当がついて、自分でもびっくりしています。

―今年の目標は?あなたはこれまで3回、ロシア選手権を制しています。ロシアチームで一番というのは当たり前なのかしら。 

目的は順位ではありません。2010年のように完璧に滑ることです。あのときは、まだジュニアだったのに、ロシア選手権に勝ち、ジュニアの世界選手権とグランプリファイナルにも勝ちました。あのときは、とにかく自信満々で、すべてうまくいきました。去年はリラックスしちゃって、気が緩んだままリンクに出たかなあ。

 

―今年は特別のシーズンになりますね? 

新しい面はありますね。欧州選手権と世界選手権が楽しみです。ほんとうの大人の国際大会がどんなものか肌で感じるのが。もっとも、グランプリシリーズには出ていたわけですけど、こういう国際的な選手権に出られるのは今年が初めてですから。