モスクワに「億万長者通り」

岸ソフィア河岸通りから見えるクレムリンの壁=Lori/Legion Media撮影

岸ソフィア河岸通りから見えるクレムリンの壁=Lori/Legion Media撮影

クレムリン脇を流れるモスクワ川の対岸ソフィア河岸通りに、モスクワ初の超高級住宅街が建設される。

総面積約8万6千平方メートルの区画に、超豪華マンションやホテル、各種商店、レストラン、各種レクリエーション施設を建て、河岸の遊歩道を整備する。

開発、建設、分譲、経営はすべて外資系の企業 DBDevelopment 社が行い、建設費総額は約3億ドル。

この区画は川越えにクレムリンを真向かいに見る絶景に加え、歴史的建築物も散在する。ちなみに、英国大使公邸はここにある。

「ニューヨーク・マンハッタンのミュージアム・マイルのような街にしたい」と、DB社のプレスリリースは意欲満々。

ミュージアム・マイルは、昔から富裕層が住む「百万長者通り」として知られ、メトロポリタン、グッゲンハイムなど世界有数の美術館、博物館が集中している。

 

DB社は、ドイツ銀行とオーストリアの大手建設会社Strabagの合弁企業で、主に旧ソ連圏でビジネスを展開している。

数字あれこれ

1.465ドル

モスクワの 2 部屋 アパートの1㎡当たり平均価格

12万戸

モスクワで空いているアパート数

マンションとホテルの経営は、国際ホテルチェーン、フォーシーズンズ・ホテルが一手に引き受ける。

モスクワ都心は歴史的な景観を変えるような大規模建設は禁止されているが、「景観は損なわない。3万平方メートルは契約済みで、来年着工の見込み」とDB社のドミートリー・ガルクシャ社長。

マンションは1平方メートル当たり3万~6万ドルの高額になる見込みだが、富と地位を誇示したい地方のエリートなど、買い手は結構いると不動産関係者は踏んでいる。

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